陰謀論の楽しみ方

読んだ。メチャメチャやりてえ!!

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オレは昔から「陰謀論を楽しむ」というのがまったく理解できない。

あそこまで幼稚で単純な誤謬だらけだと、思い込んだふりをしていろいろ組み上げて、怖い考えになってしまった!とかやるのもバカバカしすぎて、なんというか、まったく付いていけない。ぜんぜん無理。

しかしこのゲームは違うw

プレイヤーは謎の組織の首領になる。「バヴァリアイルミナティ」「暗殺教団」「ディスコルディア教会」「ザ・ネットワーク」のどれかを率いる。そして実在(?)するさまざまな組織とか集団とか考え方とか(PTA、FBI、KGB、パンクロッカー、地球平面論者、テキサス、地方警察…この、すんごい雑な捉え方が陰謀論者っぽい!)を取り込んで連結し、「権力構造」を作っていく。強大な構造を作り上げると(または組織特有の勝利条件をクリアすると)そのプレイヤーの勝ち。

取り込みにはサイコロ2個を振り、攻撃に使うカード(組織)の攻撃力から防御側の「抵抗力」を差し引いた数よりも小さい値を出す必要がある。ただしカードごとに相性があり、相性がいいとボーナスが付いて支配しやすくなり、悪いとペナルティが引かれて支配しにくくなる。

この結果、いかにもありそうな支配リンク(コカイン密輸団→パンクロッカーとか)が大部分でありながら、たまにものすごく意外な組み合わせで支配が成立する(KGB→テキサスとか)。

しかも、このボーナス/ペナルティは直近のカードしか見ないので、「KGB」の下の「テキサス」の下にはまた「地方警察」みたいな、ありがちな感じの支配構造が続く。

これにより出来上がるものは、陰謀論によくあるこじつけの連鎖である。

「地方警察は実はKGBが牛耳っている!」

みたいなやつ。これは…楽しいよ?

なにが楽しいか。おかしな連中の典型的な考え方みたいなものを、ゲームで勝利を目指してプレイするだけで再現できてしまうから。だからたとえば、プレイ実況をおどろおどろしい文章で綴るだけで陰謀論小説が書けてしまうだろう。

この「陰謀論を楽しむ」ならオレも納得であるw

残念ながら邦訳版とか売ってるわけではないので手軽にプレイしたりはできないけど、いまコロナでカードゲームが不振のため、オンライン版が作られたりしてるらしい。

みなさんご一緒にプレイしませんかー?