3Dプリンタで「アノニマス殿のマスク」こと、ガイ・フォークス・マスクをプリントしました。
モデルはThingiverseにあるものを使用。
プリント
モデルの説明に、倒立ならサポートレスでプリントできるはず!とあったので倒立で行きます。
- 薄いのでブリムを1cm幅で付ける
- ここはさすがにサポート無しじゃ無理があるだろうと思った瞼のところだけ手動でサポートを入れる
その他の設定はPrusa Slicerの0.2QualityからTPU用にちょっといじった感じです。
デフォルトからの変更点は:
- 外周4層、かつ最外周以外は吐出幅0.6mmとし、ほとんど中実に
- snug supportを使用
- Avoid crossing perimetersをオンにして糸引きを抑止
- Fill Gapをオフにして余計な動きを抑制
というのと、TPUの設定で
- Max volumetric speed(吐出体積による速度制限)を1.5→10に
これはいま使ってるショア硬さ95AのTPUがほとんどPLAのようにプリントできるので速度制限を解除するため。
時間は12時間半ほど。
トラブル回避
プリントしながらスライス結果を見直していたところ、鼻の穴の底が空中に吐出するようになっているのを発見。
もう既に、そこそこプリントが進んでいたので、スライスをからやり直すのは回避したいです。手動でサポートをつけてみましょう。
マスキングテープを糊面を表にして巻いてベトベトの塊を作り、この部分のプリントが始まるレイヤーになった時に、そっと置いてみました。
決して完璧とは言い難いんですが、なんとか事故は回避という感じ。
どうにか完成〜。
掃除
サポートの剥離はTPUだとちょっと大変ですが、まあなんとかなりました。Prusa Slicer2.4の新機能、snug supportを使ったので、目の部分より外にははみ出てません。しかしこういうのだと、やっぱりツリーサポートがいいですね。
お試し
塗装
最後は塗装です。ヒゲや眉、目の周りのシワのスミ入れはダイソーの水性黒ペンキを使いました。こいつはアクリル絵の具の一種で、つまり3Dプリンタで出力したPLAやTPUに塗れます。
筆は眉やヒゲには幅1cmほどの平筆、目の周りのシワのスミ入れには面相筆的なものを使いました。
ペンキの蓋の裏に付いてる濃い部分を使うことで、積層跡の細い溝に塗料が入り込まないようにしましたが、特に細い部分では難しかったです。
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ボカシの入った赤い頬は「ガンダムマーカーエアブラシシステム」を使いました。
これはエア缶、レギュレータ、ホース、ブラシがセットになってて、ガンダムマーカーを逆さに差すだけで使えます。掃除が一切不要の卓上エアブラシで、メチャメチャ便利です。
頬の色は「シャアピンク」を使いました。キャップの見本色よりちょっと白っぽく、モノアイなんかもこれで塗れるという色。
フチをぼかして塗るときは、テンプレートを対象物から少し離してスプレーします。今回はいらないビニールを8つに折って角のところをハサミで落とすことで穴を開け、ちょっと離れたところに保持しました。
このエアブラシシステムは初期吐出が多めで粒が飛び散ることがあるので、穴の外を狙ってボタンを押し、それから中を塗るようにします。
写真はイメージです。実際にはビニールは左手で持ちます。
完成
適当な帽子がないので沖縄のクバ笠をかぶってみたところ、どうみてもチョンダラーに…。いやー、前から似てるとは思ってたんだけど…。
まあよし。