AozoraEpub3でなろうの小説を縦書きで読む設定のメモ

概要

AozoraEpub3は青空文庫だけでなく、さまざまなWeb小説サイトの文書を縦書きの電子書籍に変換してくれるので大変便利である。正しく設定するとたいへん快適に読書できる。

2025/01/18に「小説家になろう」の小説をMacで(JavaなのでWindowsLinuxでも可能)変換してmobiファイルを作り、Kindle Oasisに転送して読むために自分が使った設定とそのソースをメモしておく。

前提

  • JRE ver.21がインストールされていること
  • mobiファイルを生成するにはkindlegenバイナリを持っていること(Kindle Previewerに同梱)

AozoraEpub3のバージョン

急急如律令氏のフォークした「改造版AozoraEpub3」の最新版である1.1.1b30Qビルドを使用。この改造版は「電書協EPUB3制作ガイドのEPUBに近づけることを目的としたフォーク版」とのことなので高い互換性が期待できる。

AozoraEpub3のインストールと起動

  • 最新ビルドのZIPファイルをダウンロード、解凍してApplicationフォルダにコピー
  • このフォルダにkindlegenのバイナリをコピーしておく(epub形式でよければ不要。Kindle端末に直接転送するときはmobiファイルに変換する必要があるので必要。)
  • このフォルダにある AozoraEpub3.jarファイルをダブルクリックして起動

AozoraEpub3の設定

変換

なろうの作品ページをブラウザで表示し(たとえば香月美夜本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』 ならhttps://ncode.syosetu.com/n4830bu/)、ブラウザのアドレスバーからURLをドラッグしてAozoraEpub3ウィンドウ下部の[ファイルまたはURL文字列をここにドラッグ&ドロップ/ペーストで変換します]の部分にドロップする。

全話を取得し終わると変換前の確認画面が出るので、ウィンドウ中央付近(わかりにくいw)にある「✔変換」を押すと変換先フォルダにmobiファイルが出力される。変換先フォルダは「変換」タブの「変換先」で事前・事後に指定できる。

トラブルシュート

サイトの仕様変更等で「変換できませんでした」となることはままあるようだが、改造版AozoraEpub3は活発に開発されており、またエラーメッセージでぐぐると、ちゃんと情報が出る。通常は最新版を使用すると解決するようだ。

今回はなろうの仕様変更で変換できなくなっていたのをエラーメッセージで検索して修正版が出ていることを知りダウンロード、一覧が取得できなくなっていたのをまたエラーメッセージで検索してWikiのコメント欄でのやり取りを発見してUA設定で解決した。