ディスプレイを新しくした

図書室の26インチディスプレイの解像度が足りなくて書類仕事がしにくいことと、居間の28インチ4Kディスプレイが表示が細かすぎるので3Kくらいで使ってること、両方を解決するために43インチ4Kディスプレイを買ってきた。

28インチも43インチもJAPANNEXTの製品で、3年前に買った28インチも、今度買った43インチも4万円ほどだ。本当に安くなった。

43インチのディスプレイ、設置してみると、想像以上にデカい。幅120cmの机に左寄せで置いたのだが(居間のパソコン机のあるところ廊下と畳の境目にあって、事務椅子のキャスターで畳を踏まないように左の方に寄って使う)、ディスプレイの右端が、少し余裕をとった幅いっぱい、という感じ。測ってみたら横幅は97cmあった。余裕は20cmだ。

縦もデカい。普通のディスプレイのつもりで、注目ウインドウを画面中央に置くと、なんだか頭が上を向く。すごく低い標準足で設置してるのに、なんだか椅子が低すぎる感覚。画面の右上の方は遠すぎて、通常作業では視界外になる。いろいろ試したところ、左下1/4を通常の画面、他を予備スペースと考えて、広げておきたいものを散らかすのがいい感じ。

スピーカーも案外マトモだ。28インチ4Kディスプレイは、スピーカーのビビリがひどく、まったく使い物にならなかったので、新しい43インチも期待していなかったのだが、こちらはボリューム80%以下であれば、まあ気にならない。これは嬉しいところ。

全体的に、使用感はたいへん改善した。特に、4Kで43インチだと画素密度が102ppiになるところがよい。

昔のMacは画面の1インチあたりのドット数(dot per inch)を72dpiで一定にしていた。ディスプレイがデカい=ピクセル数が多い、だったし、プリンタも144dpiとか288dpiにして、見たままを手に取れる(What You See Is What You Get: WYSIWYG)という売り方をしていた。15インチ縦型がレターサイズ1ページのモニタで、21インチのTwo-Page Monochrome Displayというのもあって、とてもカッコよかった。

いまのMacでは単位がppi (pixel per inch。意味は同じと考えてよい) になっており、110ppiが標準だ(Retinaは220ppi。Windowsは96dpiを標準としつつ、昔からいろんな解像度と大きさのハードウェアに対応する必要があったので、いろいろ調節しやすくしてある)。Macでは画面の拡大率を変えることはできず、解像度が変わってしまうので、ピクセル数に対応した大きさの画面を用意してやるのがよい。

つまり、4Kで110PPIにしたいなら40.05インチのディスプレイを用意するのがベスト。今度の43インチはちょっとだけデカいので102ppiくらい。顔から少し遠いので具合がよいのだ。

図書室に移動した28インチの方だが、こちらも快適だ。外付けのスピーカーが元からあるので付属は使わないでよい。画素密度は157ppiになるが、Windowsは解像度を変えずに表示を拡大できるので、拡大率150%で105ppiになり、これもちょうどよい。顔と画面が少し近く、ノートパソコンのすごくデカいやつを使ってる感じで没入感がある。

作業的にはやはり画面の左の方を使っており、右の方は資料置場である。前のディスプレイで問題だった巨大な表も、画面の拡大率を下げると、一望できるしよく見れば読める。表計算ソフトの表示で縮小するより高精細で、たいへん快適である。

メモ:

  • ppi = pixel / inch だが、ディスプレイのインチ数は対角線の長さなので、直接代入してはいけない。16:9の場合は 16²+9²=対角線² なので 対角線=√(256+81)≒18.36 、 18.36/16=1.15 なので、対角線の長さ(ディスプレイのカタログインチ数)を1.15で割ると長辺のインチ数になる。
  • 作業的にはピクセル数(横)に1.15を掛けてからインチ数で割ればppi値が出る。
  • 26インチディスプレイ iiyama PLE2607WS-W1 WUXGA(1920×1200)2011年3月17日購入 26,980 円
  • 28インチ4K JAPANNEXT JN-T2820UHD-S (3840 x 2160) 2017年3月購入 40,490円
  • 43インチ4K JAPANNEXT JN-IPS4302TUHD 2019年12月購入 43,970 円1割還元 39,573円