本格インドカレーを10分で作る

前に書いたこれのアップデート。

kamosawa.hatenablog.com

上の記事ではタマネギを薄切りにして素揚げにしています。

しかしワタシは気付いてしまったのです。薄切りタマネギの素揚げが、中華料理に使う油葱酥(ヨウツォンスー、フライドエシャロット)にソックリであることを。

油葱酥なら冷蔵庫に常備してますよ?

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油葱酥は中国の赤い小玉葱(エシャロット)を素揚げにしたもので、コクを足すのによく使われるようです。

通常は麺類やスープに入れるものとされてるんですが、ウチではそういう風に使ったことがあまりありません。ルーロー飯の肉を煮る時に入れるくらいかな。

ウチでは主としてサクサクの食感を活かして、パッタイに散らしたり、肉のサラダにのせたり、ピータン豆腐にあしらったりしています。クリスピーなのがほしいけど揚げ玉では軽すぎる場合ですね。

それで、似てるから、という理由だけでカレーのタマネギとして使ってみたんですが…結果は次を。

玉ねぎ炒めとしての油葱酥まとめ

  • 味はばっちり。ちゃんと炒めたタマネギになる。
  • ちゃんと溶ける。切り方が大きくても問題ない。
  • めちゃめちゃ膨らむ
  • 油分は少ない

です。

「玉ねぎの炒めたの」を入れるのがちょっと革命的に簡単になります。肉じゃが、豚汁、ミートソースなど、他の料理にも良いと思う。

分量は、大さじ山盛り1杯(分量としての記述は「大さじ2杯」かな)で、タマネギ1個を置き換えられる感じ。多めに入れても問題ないんで適当に。

油は普通に炒めたときよりはだいぶ少なくなります。カレーが野菜のすりおろしスープみたいになる。カレーの場合はバターを補いまくるのがウマい。

インドカレー(4人前くらい)

そんなわけで、カレーのレシピは以下のようになります。ちょう簡単。

作業時間は10分行かないかも。ニンニクと生姜をチューブにすれば、包丁とまな板もいらない。まあ、オレは両方とも生を使いますが。

  1. 人参1本の皮を剥き、生姜親指全体分くらい、ニンニク2カケくらいとともにミキサーですりおろす。セロリとか好きな野菜を足すのもよい。
  2. 中華鍋に大さじ3くらいの多めの油を入れ、シナモン、カルダモン、クミン、胡椒のホールスパイスを入れて火を付け、香りが出たら鶏のぶつ切り400gを投げ込む。
  3.  鶏がなんとなく炒まったら1.を投入、さらに油葱酥を大さじ1杯とトマト缶を1缶入れ、空いた缶1杯分の水を足して煮る。
  4. コリアンダーシード、ターメリックオールスパイス、唐辛子をパウダーでそれぞれ大さじ1くらい入れる。タイミングはわりに早めだけど、まあいつでもよい。バターもここらで入れる。
  5. そこそこ煮詰まったら塩加減して出来上がり。
  6. シナモン、カルダモン、ナツメグクローブ等の細かいパウダーをミックスしたのを作っておき、盛り付け後に上にふりかける。

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毎週作ってアホみたいに食べてますが、まったく飽きません。たいがいウマい。

塩加減は、ちょっと濃すぎても野菜が吸収してくれるというか、わりに入れたと思っても案外薄かったりするので、食べながら調整するのがいいかも。

簡易版としてスパイスを省きまくることもできます。生姜、ニンニク、唐辛子、トマトくらいで最低限カレー味にはなると思うので、スパイスのない人も試してみてください。

油葱酥の入手先

スーパー便利な油葱酥ですが、普通のスーパーではなかなか見ないですよね。ウチは業務用食品店のA-Price(神戸物産)で買ってます。沖縄の業務スーパーでは買ったことがないけど、ちゃんと見てないです。

通販で買ったこともないんだけど、検索するとAmazonにも何種類も売ってますね。Amazon's Choice扱いのやつとか。

自分なら友盛貿易のこれを買うかな。

ちょっと割高めですけど、大さじ1杯でタマネギ1個と考えると激安ですから、買っても損はしないと思います。

余談だけど、これ呼び名をどうしたらいいでしょうね。中国語名の「ユウツォンスー」はピンインがないので誰にも伝わらない言葉という感じがあり、日本語的に音読みしたら「ゆそうす」だけど、これも誰にも伝わらない。「揚げタマネギ」とか「揚げ赤ねぎ」だとネギが生っぽい語感がある。「揚げネギフレーク」みたいな名前をつけちゃう方がよく伝わる感じだけど、適当な一般名詞を作ると派生的なものと区別できなくなるのが日本語の名詞の常で、そういう不正確な言葉は使いたくないなー、と思ったり。「中華揚げネギ」くらいかなあ。