妙なブログサービスいろいろ

いわゆる「普通」じゃないブログサービスを、自分の使ったことがある範囲でまとめてみます。他の物も教えていただけると嬉しいです。

この、普通じゃない、というのは、マイナーである、という意味じゃなくて、ウェブインターフェイスからつらつら書くことばかりじゃないけどブログ的な出力をするよ、ということです。だからtumblrみたいな「普通じゃないブログの定番」とかも書きますね。

インターフェイスが特殊系

インターフェイスが特殊系とは、投稿を楽にするためにさまざまな努力を払っているタイプです。あまりメジャーなサービスはありませんが、主流化しそうな機能の実験場所みたいな感じで面白いです。


Tumblr

Tumblrは、テキスト、引用、リンク、チャット、ビデオ、写真と、さまざまな形式のポストが可能なブログですが、一番の特徴はブックマークレットだと思います。

Tumblrブックマークレットは「Share on Tumblr」とだけ書いてあります。どこかのウェブページを見ながらこれを押せば、そのページへのリンクを自分のTumblrブログに投稿できます。投稿時にコメントが付けられます。

おなじウェブページを見ながら、書いてあることを選択した状態で同じ「Share on Tumblr」を押せば、今度はそれを引用(quote)として投稿できます。また、写真やビデオなどのページを見ながらであれば、それに応じた形式のブログを作ってくれます。

情報収集というか、自分の面白いことのまとめ用にすこぶる便利です。


Posterous

Posterousは、メールによる投稿を軸にしたブログです。

メールで投稿できるブログはとても多いのですが、Posterousの場合、次のような特徴があります。

  1. アカウントの取得が不要
  2. 送った内容に応じて適当にポストに仕立ててくれる
  3. グループブログも可能
始める敷居がめちゃ低い

1.の「アカウントの取得が不要」というのは、アカウントが存在しないということではなく、post@posterous.com に何かを送るだけで「アカウントの取得」と「投稿の開始」が同時にできるということです。

これは、アカウントがメールアドレスに紐付けされている、ということでもあります。あるメールアドレスから送った投稿は、あるアカウントの投稿であるとみなされます。

取得したアカウントの設定は、あとからウェブで行うことが出来ます。ここでパスワードを設定することも出来ます。

よきにはからう

2.は、メールによる投稿をTumblr的に「よきにはからってくれる」ということです。

基本的にサブジェクトを表題、内容をポスト内容としてくれるわけですが、写真、ビデオ、リンクなども普通にうまく処理してくれます。

これは添付ファイルにしてあるものだけでなく、リンク先をたどって直接内容を貼る、ということまでやってくれます。

さらに、Tumblr同様のブックマークレットもあります。

マルチユーザー・マルチブログ

3.は「contributor」の登録により可能になります。contributorのメールアドレスを設定するだけで投稿可能!

1ブログ多ユーザーも多ブログ1ユーザーも普通に可能なので、みんなの情報まとめツールとしても良いです。


自分まとめ系

自分まとめ系とは、インポートの機能が充実していて、他のウェブサービスに投稿したものを集めることができるものです。


FriendFeed

FriendFeedは、他のウェブサービスの投稿を自動で持ってくる機能が充実したサービスです。自分があちこちに投稿したさまざまなコンテンツをひとまとめにできます。


Tumblr

上でも挙げたTumblrですが、ここもインポートサービスが充実していて、同様にまとめることができます。

特化系

特化系とは、なんらかのコンテンツの作製に非常に便利なタイプのサービスです。これらは「自分まとめ系」と統合することができます。

JogNote

JogNoteは、ジョギングの記録だけでなく、ウォーキング、バイク、スイムの記録や、体重や体脂肪率などの身体パラメータを記録し続けるためのサービスです。

ここでこれを入れたのは、日誌機能とRSSフィードという、ブログ的機能もしっかり持っているからです。走った時の雑感なども含めて丸ごと記録できるので、体を動かした記録をワンストップで付けておくことが出来ます。

まとめ

はー、「いろいろ」って書いたけど、ぜんぜん少ないですね。すんません。

「ブログ」はweblogですが、このlogというのは日本人の意識するモノに直すと「日記」より「日報」に近く、けっきょくその方向に向かって進化している気がします。

自分の行動の結果や、作った何か、つまりジョギングの記録であるとか、写真であるとか、ビデオ作品であるとかは、それぞれの内容に応じた特化型のウェブサービスに置いていき、それを「自分まとめ系」の日報にまとめていく、というのが、日々の行動の記録としては便利だからです。

おもしろいことに、この「自分の作った何か」には、文章、というのも含まれます。それが便利にできることが、日本でよくある日記型のブログの方向性かもしれません。

こうしてまとめた結果は、あとから自分の行動を振り返るものとして非常に良いし、たとえばTwitterに投げることで、自分のことをよく知ってもらえる気がします。