MacでInkscapeを使い始めるときに最低限やること

備忘録です。Mac OS X Snow Leopard(10.6.8)でInkscape*1 0.48.2(現時点での最新公式リリース。http://inkscape.org/download/からダウンロードしたpkgからインストール直後)を使った際に、ちょっとハマったことをメモ。

Xのクリップボード設定を変更する

症状
パスがコピペできない。パスで構成されたオブジェクトをコピー&ペーストするとビットマップになったイメージが貼り付けられる。すごい不便というか、ほとんどドローソフトの意味が無くなる。
解法
Xのクリップボード設定を変更する。X11の "X11→環境設定..." で "ペーストボード" タブを開き、"CLIPBOARDが変更された時にペーストボードをアップデート" のチェックを外す。

これはOS X10.5後期から出るようになった不具合らしい。

localeの設定

症状
Extensionからスクリプトを実行しようとしたところ、Pythonのlocaleエラーが出て実行不能
解法
Inkscape.app の中にある起動スクリプト /Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscape の最後のあたりで環境変数LANGを設定している部分をいじってja_JP.UTF-8が設定されるように変更する。
export LANG="`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | \
        tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"

↓

export LANG="ja_JP.UTF-8"

ばっさりカット、またはコメントアウトして下のものに差し替えてから再起動する。
これをやって起動してみたら、メニューまで日本語になっていて驚いた。

ちなみに上の"`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"によってどんなものが設定されるかというと:

$ echo "`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"
tr_TR.UTF-8
$

なかなかひどい。

*1: まちがってInkspaceって覚えちゃってなかなか直らない