ティーダ車検

f:id:kamosawa:20210901151426j:plain

ちょっと前に買ったつもりだったティーダアクシス。信じられないことに、もう車検の時期になった。2年の月日が煙のように消えた感じで、パンデミックの時間圧縮効果がすごい。

8月の間、車検の期限は9月だなとしか認識しておらず、9月になった本日、さて日付はいつなのかな〜、と思って見てみたところ、なんと4日までであった。短いw

慌てて陸運の予約サイトを見たところ、4日までの予約はびっしり埋まってる。ただし今日の午後の3ラウンド4ラウンドだけに空きがある。今日中に通せって…これはやばいのでは。

この時点でタイヤ交換の予約は取れてたので、そのまま車検の検査予約も入れておく。24ヶ月点検をざっと実行。

別エントリに書いたタイヤの持ち込み交換のあと、浦添の農協に寄って自賠責を更新。そのまま陸運へ…の直前で、予備検査場に立ち寄る。ここで点検調整してもらえば、まず落ちることはないのだ。コミコミ3850円(高くなったな〜)。

ところがここでトラブル発生。左のヘッドライトの照度が少し弱く、ギリギリの線だという。HIDなので玉が9900円に工賃も出ますから、カバーを磨いてコーティングして2200円がいいかもしれません(片眼)。あるいは、とりあえずチャレンジして、落ちたらまた考えるのはいかがですか。検査コースは1番か3番がいいですよ。

当然最後のやつを選び、陸運へゴー。

いま陸運の検査業務は独立行政法人化してて、自動車技術総合機構、というらしい。そんなハイテク開発とかできそうな名前でいいんかい。看板倒れもいいとこだろ。

で、ここの陸運(なんちゃら機構)には登録関係の窓口のほか、ユーザー車検用の窓口がある。今日ひさびさに行ってみたところ、この窓口の前にプリンタが置いてあり、その上でQRリーダが光ってる。このQRリーダーで、車検証の下の方に付いてるQRコードをピッと読むと、なんとそれで受付終了だった。プリンタがブーンと動き出して検査票が出てくるのだ。先進的!

あとは検査申請書、自動車税納付書、検査料納付書なんかを書いて(これは印刷してくれない。手書きのままだ)、敷地内の別の建物(別の法人だ)で印紙を買って貼って(39000円くらい)、検査の列へ。

検査をする建物には全部で5本のレーンがあるが、端の1本は「DS新規」。4本が継続検査のレーンである。このうち、1番レーンは大型車と兼用になっており、ヘッドライトテスターの方式が他と違っている。30年前の学生時代、ヘッドライトがめちゃめちゃに弱いHR30スカイラインユーザー車検した時もこのレーンにお世話になったものだ。今のティーダのヘッドライトは目視ではアホみたいに明るく、実際の明るさはスカイラインの何倍もある気がするが、やはり今回もこのレーンに並ぶのである。

書類チェック、外観検査、ブレーキ検査、スピードメーター検査等を終えると、いよいよヘッドライト検査。

困ったことに、ヘッドライト検査と同時に、排ガス検査もやるようだ。昔からこうだった気もするし、昔は乗ったままだったような気もするが、とにかく、これでは排ガス検査を降りてやらないといけないため、乗り込んだままエンジン吹かし気味にして電力に余裕を持たせる、という光量低下対策は不可能なわけだ。これはドキドキ!

果たして…と見ていたら、左のライトの検査で、テスターが細かく動いた後、お知らせボードの「☓」印が点灯してしまった! ギャー!!

しかしこれ、同時に「下」のランプも点いている。これ、ライトの方向がおかしい場合の表示では…?

そう思いながら見ていたら、良好なはずの右側のライトでも、同じ「☓」「下」の不合格表示がでた。続いて、検査官からの指示アナウンスが聞こえた。

「ハイビームにしてください」

いまは車検でロービームの配光を見るようになり、検査はロービームで、と聞いていたのだが、このレーンではハイビームで検査するらしい。あるいは、ハイとロー両方の検査をやるようになっていて、排ガス検査に夢中になっている間にロービームの検査が終わっていたのかも。

ともあれハイビームにしたところ、今度は両方とも○マーク! 大丈夫だった!

レーンの最後の小屋で合格印を貰い、事務所に行って提出。新しい検査証を発行してもらったらフロントガラスの期限シールを張り替え、すべて終了である。

f:id:kamosawa:20210901151829j:plain

f:id:kamosawa:20210901151717j:plain

2枚組でなんか複雑な手順があるのは、ナンバープレート貼り付けタイプと窓ガラス貼り付けタイプ(裏文字)を1種類で済ませつつ片面印刷で済ますためらしい。なかなかよいパズルである。

f:id:kamosawa:20210901152110j:plain

そんなわけで、車検を思い立って四時間ほどで完了してしまった。これはスピード記録。IT化って実に素晴らしい。

ところで今回、朝の予約では一旦不合格になった場合に備え、午後イチ(3ラウンド)を取ったのだが、タイヤの交換中に受付が間に合わないことが予想されたため、スマホで午後の後半(4ラウンド)に取り直している。このとき見た予約状況によると、明日や明後日の予約が数枠ずつ空いていた。すなわち、キャンセルがけっこう出るらしい。日程がギリギリの人は何度もチェックすると良いだろう。

掛かった費用は以下の通り:

  • 自賠責24ヶ月 10650円(JA)
  • 重量税 34200円
  • 審査手数料 1300円
  • 登録手数料 400円
  • 予備検査費 3850円

小計50400円。

またこの他に、

  • タイヤ4本 18480円
  • タイヤ交換(持ち込み、処理費用等すべて込み)7920円

小計26400円が掛かっている。(あと、作業を急いでもらったのでチップを2000円進呈している。)このタイヤ交換については別エントリ、ピレリにした - はてなの鴨澤 を御覧ください。

総計は76800円である。

ユーザー車検は久々に通したけど、予備検もけっこう高くなってるし、不安のあるクルマなら工場に頼んで24ヶ月点検費用を払った方がお得、という価格感かも。ここらの点検整備価格も限界費用付近まで下落してて、街の工場にぼったくり感はありません。自分の需要に合わせて選びたい方を選ぶべき。

そしてユーザー車検は、自分で全部実感的に把握しておきたいような人にオススメです。ライトの光軸やホイールアライメントなどのいつの間にかおかしくなってる部分が、2年間でどの程度狂っているか、狂うものなのかを洗い出せるので、その点がとても良いです。